バナー制作で成果が変わる「ターゲット設定」の考え方

バナー制作で成果が変わる「ターゲット設定」の考え方

デザインの勉強を始めたばかりの人から、こんな相談をよく受けます。

「配色もフォントもこだわって作ったのに、なんだかパッとしない気がする」
「かわいくできた!と思ったのに、いざ見せると『何のバナーか分からない』と言われた」

センスがない、というわけではありません。
多くの場合、原因は見た目ではなく、「誰に、何を伝えるバナーなのか」が決まっていないまま作り始めてしまっていることにあります。

今回は、STUDIO名古屋の授業や添削でも繰り返し伝えている「ターゲット設定」という考え方を、初心者の方にも分かりやすく紹介します。

実際、添削のときに

トレーナー

このバナー、素敵にできていますね。
ちなみに、これは誰に見てもらうために作ったんですか?


と聞くと、一瞬手が止まってしまう方は少なくありません。
デザインの技術以前に、その「誰に」の部分が、実は一番見落とされやすいポイントなんです。

バナーは「小さな広告」だと考える

まず前提として、バナーは単なる「装飾された画像」ではありません。
限られたスペースの中で、見た人に何かを伝えて、次の行動(クリックする、来店する、申し込むなど)を起こしてもらうための「小さな広告」です。

広告である以上、必ず「誰に見てもらうものか」という相手(ターゲット)が存在します。
ここが曖昧なまま作り始めると、次のようなことが起こりやすくなります。

⚠️ ターゲット不明のバナーで起きがちなこと

・とりあえず目立つ色を使う→情報が多すぎて逆に読みにくくなる
・なんとなくおしゃれな写真を選ぶ→伝えたい内容と関係のない印象になる
・全部の情報を載せたくなる→結局どこを見ればいいか分からなくなる

これらは技術不足ではなく、「誰のためのバナーか」を先に決めていないことが原因であるケースがほとんどです。

★バナー例

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ターゲットが変わると、見た目もガラッと変わる

例えば「新作スイーツの告知バナー」を作るとします。
たとえば、ターゲットによって、こんな違いが出ます。

ターゲットデザインの方向性
20代女性・SNSでシェアしたくなる層写真を大きく使い、パステルカラーで柔らかい雰囲気に
40〜50代・近隣に住む落ち着いた層情報量を絞り、価格や販売期間を大きく見せて分かりやすさを優先
学生・お得感を重視する層割引や数量限定などのキャッチコピーを目立たせ、勢いのある配色に

同じ「新作スイーツ」でも、誰に届けたいかによって、色も写真の選び方も文字の量も、正解が変わってきます。
つまり、ターゲットを決めることは「デザインの方向性そのものを決めること」でもあるのです。

情報の優先順位を先に決める

ターゲットが決まったら、次に考えるのは「何を、どの順番で見せるか」です。
バナーは一瞬しか見てもらえないことも多いため、伝えたい情報に優先順位をつける作業が欠かせません。

💡 考える順番の目安

①誰に向けたバナーか(ターゲット)
②そのターゲットにいちばん伝えたいことは何か(一番目立たせる情報)
③次に伝えたい情報は何か(二番目に目立たせる情報)
④どこに掲載するか(SNS投稿・広告・店頭ポスターなどで最適な文字量や余白は変わる)
⑤見た人にどう動いてほしいか(来店・購入・応募などのCTA=見た人に次に取ってほしい行動を示すボタンや一言)

この順番を先に整理してから配色やフォントを選ぶと、「なんとなく作った」ものと比べて、驚くほど仕上がりの説得力が変わります。

添削でよく見る「ターゲット不明のバナー」

添削をしていると、パーツの使い方やセンス自体は悪くないのに、

トレーナー

結局これは誰向けの、何のバナーですか?


と聞き返す場面が少なくありません。

そういうときは、いきなりデザインを直すのではなく、まず「このバナーは誰に見せたいものか」を言葉にしてもらうところから一緒に整理します。
すると、不思議なことに、その後の色選びや文字の配置に対する迷いが一気に減っていきます。

「なんとなくかわいい」を狙って作っていたバナーも、「20代の一人暮らし社会人に向けて、平日夜でも通えることを伝えたい」というように相手が具体的になった瞬間、載せる情報も配色も自然と絞り込まれていきます。

本人からも「先に決めることがあるって知らなかった」という感想をよくもらいます。
デザインは感覚だけの世界だと思われがちですが、実際には「誰に、何を、どう伝えるか」という設計の積み重ねです。

まとめ

バナー制作で「なんだか伝わらない」と感じたときは、配色やフォントを見直す前に、
一度立ち止まって誰に向けたバナーか」を言葉にしてみてください
ターゲットが定まれば、情報の優先順位も、配色も、写真選びも、驚くほど自然に決まっていきます。

こうした「誰に、何を」を考える設計の練習は、独学だとつまずきやすいポイントでもあります。
STUDIO名古屋のWebデザイナー専攻・グラフィックデザイン講座では、実際の添削を通してこの感覚を繰り返し練習していきます。

「デザインは何から勉強すればいいか分からない」
「独学で作っているけれど、これで合っているのか不安」


という方は、一度その悩みをそのまま相談してみるのも一つの方法です。

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投稿者プロフィール


デジタルダイブ
株式会社デジタルダイブ サービス担当者

デジタルハリウッドSTUDIO名古屋を運営。1995年に愛知県で創業したホームページ制作会社です。
名古屋・東京・大阪を拠点に全国の企業・官公庁の Web サイトを多数手掛け、幅広い分野で制作実績を積み重ねてきました。
創業以来、専門性の高いクリエイティブで信頼を築いています。

【許認可】

一般社団法人 日本Web協会、日本セイバーメトリクス協会(理事)、愛知県「あいちロボット産業クラスター推進協議会」(無人飛行ロボット活用WG)、JETRO(日本貿易振興機構)、名古屋市 SDGs 推進プラットフォーム 他

【有資格】
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