2026年らしいデザインって何?「整いすぎない」が増えている理由

「なんだか最近、整いすぎたデザインより、少し崩れたくらいのビジュアルのほうが目に留まる気がする。」
SNSやチラシを眺めていて、そんな感覚を覚えたことはないでしょうか。
実はこれ、気のせいではありません。
Adobe・Canva・Pinterestという、世界中のクリエイターが日常的に使うツールやサービスが、2026年のトレンドとしてほぼ同じ方向を指し示しています。
この記事では、その公式レポートの内容を整理しながら、生成AIが当たり前になった時代にどうして「人間らしさ」が改めて求められているのか、そして初心者の方がチラシやSNS、パッケージにどう取り入れればよいのかを、できるだけ具体的にお伝えします。
2026年の公式トレンドに共通するもの
まず押さえておきたいのは、各社の言葉づかいは違っても、内容はかなり重なっているという点です。
Adobeは「感覚」「つながり」「シュールな遊び心」「地域文化の魅力」という4つのテーマを2026年のクリエイティブトレンドとして挙げています。
Canvaは「完ぺきを求めすぎる時代は、もう卒業」というメッセージのもと、あえて整えないビジュアルで自然な人間らしさを表現する「メモアプリシック」や、手で触れたくなるような質感を追求する「テクスチャチェック」、余分な要素をそぎ落とした「オプトアウトエラ」といったスタイルを紹介しています。
Pinterestも似たような流れで、便箋や、ろうを溶かして押す昔ながらの封印(ワックスシール)を使った、手紙文化の復権を「Pen Pals」というトレンドとして取り上げていて、デジタル疲れへの反動として、手触りのあるアナログな体験に注目が集まっていると分析しています。
💡 ここがポイント
3社に共通しているのは、「AIでいくらでもきれいな画像が作れる時代だからこそ、あえて崩す・触感を出す・地域性を残す」という考え方です。
均一で完璧な仕上がりが当たり前になったからこそ、その逆にある「人の手が入った感じ」が新鮮に映る、という構図だと考えると分かりやすいと思います。
なぜ「整いすぎない」表現が増えているのか
背景にあるのは、生成AIの普及によって「きれいなビジュアル」自体の価値が相対的に下がっていることです。
誰でも数秒でそれなりに整った画像を作れるようになった結果、逆に「これはAIっぽいな」と一目で分かってしまう画像も増えました。
Adobeのレポートでは、優れたデザインを支えているのはタイポグラフィやレイアウト、色彩理論といった基本の力であり、AIはその基本を置き換えるものではなく、AIに指示を出し、仕上がりを判断する人の目のほうがむしろ重要になっていくと指摘されています。
STUDIO名古屋の授業でも、この感覚は年々強まっています。
生成AIで画像そのものは簡単に出せても、それをそのまま完成品として提出すると、講師から「もう一歩、人の手を入れよう」というフィードバックが返ってくることが多いです。
顔色を補正する、不要な要素を削る、あえて余白の取り方を崩す。
そうした細かい調整の積み重ねが、AI感の抜けた「自分の作品」に見せるための最後の一手になっています。
この考え方は、今回紹介する2026年のトレンドとも重なる部分が大きいと感じます。
覚えておきたい4つのキーワード
具体的に取り入れる前に、共通項を4つのキーワードとして整理しておきます。
| キーワード | 内容 |
|---|---|
| 人間らしさ | あえて整えすぎない配置や、手書き風の要素を残す。Canvaの「メモアプリシック」がこの代表格。 |
| 質感(テクスチャ) | 紙の凹凸、光の反射、布の織り目など、触った感触が伝わるビジュアル。 |
| ローカル(地域性) | その土地ならではの色や素材、職人の技を取り入れる考え方。 |
| 遊び心 | 予想を裏切る組み合わせで目を引く手法。昔ながらの装飾的なデザイン様式「アールデコ」を今っぽくひねった「Neo Deco」もここに入る。 |
この4つは単独で使うより、組み合わせたほうが効果が出やすいという特徴があります。
たとえば「地域の伝統的な柄」に「あえて崩したレイアウト」を組み合わせる、といった具合です。
チラシ・SNS・パッケージへの取り入れ方
トレンドを知ったところで、いきなり全部を詰め込む必要はありません。
むしろ初心者ほど、取り入れる要素を一つに絞るくらいでちょうどよいと思います。

| 媒体 | 取り入れ方の例 |
|---|---|
| チラシ | メインビジュアルだけをイラストや手描き風のタッチにし、他は普段どおり整ったレイアウトのままにする。数秒しか見られないため要素は一つに絞る。 |
| SNS投稿 | 写真の一部にあえてラフな手書き文字を重ねる、完璧な構図から少しだけずらす。タイムライン上で「止まってもらいやすさ」が変わる。 |
| パッケージ | 素材そのものの質感を活かし、地域の柄や色を差し色として入れる。 |
いずれの場合も、AIで生成した画像をそのまま使うのではなく、IllustratorやPhotoshopで顔色を整えたり、不要な要素を削ったり、文字とレイアウトを手作業で調整したりする一手間を挟むことをおすすめします。
この一手間があるかどうかで、仕上がりの説得力はかなり変わってきます。
トレンドより目的を優先する視点
ここまで4つのキーワードを紹介してきましたが、いちばん大事なのは、トレンドそのものではなく「誰に何を伝えたいか」という目的です。
⚠️ 注意点
クリーンで信頼感を重視したいブランドが、無理にシュールな遊び心を取り入れると、かえって伝えたいメッセージがぼやけてしまうこともあります。
老舗の高級ブランドが急にラフな落書き風の表現を採用しても、違和感のほうが先に立ってしまうかもしれません。
STUDIO名古屋の授業で卒業制作の相談を受けていると、「流行っているから」という理由だけでトレンドを取り入れようとして、途中で手が止まってしまう受講生を毎年何人か見かけます。
そういうときにまず確認しているのは、「そのビジュアルで、誰にどんな気持ちになってほしいのか」という一点です。
目的が定まっていれば、4つのキーワードのうちどれを、どのくらいの強さで使うかが自然と絞れてきます。
名古屋という土地で制作をするなら、地元の商店街や伝統工芸、季節の行事といった身近な素材を「ローカル」のキーワードに重ねてみるのも、他の受講生と差がつきやすいポイントかもしれません。
まとめ
2026年のグラフィックデザインは、AIによる均一な美しさへの反動として、「人間らしさ」「質感」「ローカル」「遊び心」という4つの方向に振れています。
とはいえ、トレンドはあくまで選択肢の一つです。
まずは自分の作品やお店の商品が「誰に、どんな気持ちを届けたいのか」を考えたうえで、そこに合いそうなキーワードを一つだけ選んで試してみる。
そのくらいの距離感でトレンドと付き合うのが、いちばん長く役立つ考え方だと思います。
デザインの基本をしっかり身につけたうえでトレンドを使いこなしたいという方は、STUDIO名古屋のグラフィックデザイン講座で、その土台からじっくり学んでみませんか。
よく読まれている記事
グラフィックデザイン講座とは?【デジハリ】
Webデザイナーとグラフィックデザイナーの違いって?
ケーキ屋の店長からクリエイターへ。仕事と学習の両立
伝える側から、つくる側へ。
まずは 無料説明会(相談会) にご参加ください!

STUDIO名古屋のスクール説明会へ参加してみよう!
コースの詳細につきましては、お気軽にSTUDIO名古屋までお問い合わせください。
無料の説明会を随時開催しております。ご予約の上、ぜひお越しくださいね♪

【お電話でのお問い合わせ】 052-955-5532
【メールでのお問い合わせ】 info@dhs758.jp
【LINEでのお問い合わせ】 https://lin.ee/IzyLNBH
受付時間
火~金曜日 12:00 ~ 22:00
土・日・祝 10:00 ~ 20:00
定休日:月曜日



投稿者プロフィール

株式会社デジタルダイブ サービス担当者
デジタルハリウッドSTUDIO名古屋を運営。1995年に愛知県で創業したホームページ制作会社です。
名古屋・東京・大阪を拠点に全国の企業・官公庁の Web サイトを多数手掛け、幅広い分野で制作実績を積み重ねてきました。
創業以来、専門性の高いクリエイティブで信頼を築いています。
【許認可】
一般社団法人 日本Web協会、日本セイバーメトリクス協会(理事)、愛知県「あいちロボット産業クラスター推進協議会」(無人飛行ロボット活用WG)、JETRO(日本貿易振興機構)、名古屋市 SDGs 推進プラットフォーム 他
【有資格】
愛知県 競争入札参加資格、名古屋市 競争入札参加資格、全国 競争入札参加資格、全省庁 競争入札参加資格 他






