生成AIの画像、そのまま使っていいの?名古屋校の答え

「案出しをAIに任せてみたけど、結局どこまで人の手を入れればいいんだろう。」
グラフィックデザインを学び始めた方から、こんな相談をよくいただきます。
生成AIで画像を作ること自体は、もう珍しくありません。
ただ、生成されたものをそのままバナーやサムネイルとして出していいかというと、それはまた別の話です。
今回は、名古屋校のトレーナーが授業や制作サポートで実際に伝えている「AIの案出しから人の手による仕上げまで」の流れを、順を追ってご紹介します。
生成AIは「完成品製造機」じゃない、まず知っておきたいこと
生成AIは、アイデアの引き出しを増やす道具であって、完成品をそのまま出す道具ではありません。
AIが出してくる案は、方向性やムードのヒントにはなっても、文字組みや余白の取り方、印刷や画面表示に合わせた微調整までは人の判断が必要だからです。
名古屋校のグラフィックデザイン講座でも、受講生がAIで作った案をそのまま提出しようとして、トレーナーから「これはたたき台ですね、ここからが本番です」と声をかけられる場面はめずらしくありません。
👤 グラフィックデザイン講座トレーナー
未経験から学び始めた方ほど、AIが出したそれっぽい画像を見て「もうこれで十分では」と感じやすいんです。
でも、AIは答えを出す装置ではなく、案を広げる壁打ち相手だと捉え直すところから、うまい付き合い方が始まりますよ。
ステップ①〜③:目的整理→AIで案出し→採用理由を決める
作業に入る前に、まず誰に何を伝えるバナーなのか、目的とターゲットを整理します。
次に、同じプロンプトでも言葉を変えながらAIに複数案を出させ、その中からなぜその案を選ぶのかを自分の言葉で決めます。
目的を飛ばしてAIに投げてしまうと、なんとなく整った画像は出てくるものの、狙いとずれたものを選びがちになるからです。
💡 ここがポイント
「20代女性向けの説明会告知バナー」なら、色味・雰囲気・写真かイラストかといった軸を先に決めてからAIに複数パターンを出してもらうと比較検討がしやすくなります。
一つのプロンプトで満足せず、色数を絞った案・写真寄りの案・イラスト寄りの案など、あえて方向性を変えて何パターンか出してみましょう。

ここまでが、AIに任せてよい範囲です。
案を増やすところまでは、AIが得意な仕事だと思ってよいでしょう。
ステップ④〜⑤:Illustrator・Photoshopで仕上げる
採用した案をそのまま公開せず、Illustrator(拡大してもぼやけない図形データを扱えるデザインソフト)で形の微調整・文字組み・余白調整・配色の調整を行い、Photoshopで画像の質感を整えます。
AI生成物は文字が崩れやすく、余白の取り方も印刷やスマホ表示を想定していないことが多いため、そのままでは実務の品質基準に届かないことが少なくありません。
名古屋校のトレーナーは、AI案から不要な装飾を削り、伝えたい文字を後から入れ直し、レイアウトを組み直すという手直しをよく行っています。
AIが出した案の色味と構図だけを採用して、文字と余白はほぼ一から組み直しました。
そこではじめて「情報が伝わるバナー」になったと感じました。(受講生)

文字は原則、AIに生成させず後から人の手で入れる。これが、現場でつまずきにくい進め方です。
「AIっぽさ」を見抜くチェックポイント
公開前には、AI特有の崩れがないかを一通りチェックする習慣をつけましょう。
見慣れていないと気づきにくいものの、AI画像には共通した崩れ方のパターンがあるからです。
⚠️ 公開前チェックリスト
・日本語文字の形が崩れていないか
・文字が縦長に間延びしていないか
・装飾を盛りすぎて情報が読み取りにくくなっていないか
・パンフレットの見本写真のような、いかにも作り物めいた構図になっていないか
・人物の手や指、輪郭が不自然になっていないか
印刷して確認するのとスマホ画面で確認するのとでは見え方が変わる点も、見落としやすいところです。
このチェックを制作フローの最後に必ず挟むだけで、仕上がりの安心感はかなり変わってきます。
慣れないうちは、完成したと思った案を一晩置いてから見直すだけでも、気づける崩れが増えていきます。
もう一つ意外と見落としやすいのが、AIが作る画像はどれも「資料に載っていそうな整いすぎたトーン」になりやすいという点です。
名古屋校らしい温度感を出したいときは、あえてAI案の綺麗さを崩し、手描き風の要素や実際の授業風景の写真と組み合わせるといった調整を加えることもあります。
権利・利用条件も忘れずに確認する
使用するAIツールの利用規約や商用利用の条件、Content Credentials(生成物の来歴を示すメタデータ)も、仕上げの工程で確認しておきたいポイントです。
ツールによって商用利用の可否や条件が異なり、後から差し替えが発生すると制作全体のスケジュールに響いてしまうからです。
名古屋校では、案出しの段階からツールごとの利用条件をメモしておき、Illustratorでの仕上げに入る前にあらためて確認する流れを徹底しています。
地味な確認作業ですが、公開後のトラブルを避けるための大事な一手間です。
特に、生成した人物の顔立ちが実在の人物に似てしまっていないか、ロゴやキャラクターなど他社の権利物に寄りすぎていないかは、仕上げの段階であらためて目で見て確認しておくと安心です。
未経験からでも、この付き合い方は身につく
「AIの使い方も、デザインの基礎も両方これから」という状態で不安に感じる方もいるかもしれません。
ただ、名古屋校の授業を見ていると、この役割分担は最初から完璧にできる必要はなく、Illustratorの基本操作を覚える過程と並行して、少しずつ体に馴染んでいくものだと感じます。
最初はAIが出した案をどう直せばいいか分からなくても、トレーナーと一緒に一つずつ手を入れる経験を重ねるうちに、「ここはAIに任せ、ここは自分で決める」という感覚がつかめていきます。
生成AIは、アイデアを広げるという意味では心強い相棒です。
ただ、目的の整理・採用理由の言語化・Illustratorでの仕上げまでを人の手で行って初めて、実務で使えるクリエイティブになります。
名古屋校のグラフィックデザイン講座では、こうしたAIとの付き合い方そのものも含めて指導しています。
「AIをどこまで使っていいのか分からない」と感じている方は、一度授業の様子を覗きに来てみませんか。
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投稿者プロフィール

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名古屋・東京・大阪を拠点に全国の企業・官公庁の Web サイトを多数手掛け、幅広い分野で制作実績を積み重ねてきました。
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