デザイン本は読むだけで終わっていませんか?独学に効く5冊の使い方

書店のデザインコーナーで、平積みになった本を前に結局どれを買うか決められなかった。
そんな経験はないでしょうか。
買って満足して終わり、少し経つとタイトルも中身も思い出せない。
心当たりのある方は多いはずです。
実は、デザイン本が身につかない一番の理由は、本の選び方ではありません。
「読んだあとに何をするか」が決まっていないことにあります。
読むこと自体はどの本でもできますが、そこから先の行動が空欄になっているせいで、知識が積み上がっていく感覚を持てないまま終わってしまうのです。
この記事では、デジタルハリウッドSTUDIO名古屋の本棚に実際に並んでいる本の中から、グラフィックデザインを独学で学びたい方に向けて5冊を選び、それぞれ読んだその日にできる30〜60分の課題までセットで紹介します。

独学で本を読んでも身につかないのはなぜか
「入門書を3冊読んだのに、いざ自分でチラシを作ろうとすると手が止まる。」
名古屋校の説明会や個別相談で、実際によく聞く声です。
原因は単純で、本を読む工程と、実際に手を動かす工程が別々の作業として切り離されているからです。
スクールであれば、知識を学んだ直後に課題として手を動かし、講師からフィードバックをもらう流れが用意されています。
ですが独学の場合、この「読む→作る→直す」をつなぐ役目がいないため、知識だけが積み重なり、実感を伴わないまま止まってしまいがちです。
実際、体験授業に来られる方の作品を見せてもらうと、要素はきちんと揃っているのに配置だけが本の通りにいかず、結局それらしく並べただけで終わっている、というケースをよく見かけます。
だからこそ、本を選ぶ段階から「読んだ直後に何を作るか」まで決めておくことが、独学を最後まで走り切るための近道になります。
最初の1冊は「目的」で選ぶ
書店のデザイン本コーナーには、似たようなタイトルの本がずらりと並んでいます。
この中から1冊を選ぶときの手がかりは、レビューの星の数ではなく「自分が今、何に困っているか」です。
💡 何に困っているかで選ぶ
・デザインを見ても、なぜ良いのか説明できない → 見方を学ぶ本
・要素は揃っているのに、なんとなくバラバラに見える → レイアウトを練習する本
・そもそも手を動かして完成させた経験が少ない → 手を動かす本
今回紹介する5冊は、いずれもSTUDIO名古屋の本棚(ブクログで公開中)に実際に並んでいる本です。
気になった本があれば、通学の合間に手に取って中身を確認してから購入を決めることもできます。
買う前に目次や作例のテイストを見比べられるので、「思っていた内容と違った」という失敗も減らせます。
デザインの見方を学ぶ本
最初におすすめしたいのが『デザイナーは何を考え、どう作っていくのか? WebデザインプロセスBook』(加藤千歳/ソシム)です。
クライアントへのヒアリングからワイヤーフレーム設計、デザインが完成するまでの過程を、試行錯誤の跡ごと追える一冊で、「なぜこの配置に落ち着いたのか」という考え方の筋道が見えてきます。
デザインの見た目だけでなく、そこに至る判断の理由を追いかける経験は、独学ではなかなか得にくい部分です。
もう1冊は『最強構図 知ってたらデザインうまくなる。』(ingectar‐e/ソシム)。
黄金比・三分割・対角線・日の丸・シンメトリー・トライアングルという6つの構図を、1テーマ3ステップで解説しています。
デザインをセンスではなく型として捉え直せる本です。

課題(30〜60分):気になったWebサイトのトップページ、またはポスター画像を1枚選び、6つの構図のどれに近いかを当てはめてみましょう。
当てはまらなければ、それも立派な発見です。
レイアウトを練習する本
『あるあるレイアウト すぐに使えて素敵に仕上がるデザインカタログ集』(ingectar‐e/エムディエヌコーポレーション)は、「余白で印象強く」のような一言フレーズと一緒に、グレーの骨組みレイアウトと完成デザインを見比べられる構成になっています。
骨組みの状態から自分の要素を当てはめる練習ができるため、レイアウトの引き出しがまだ少ない段階に向いています。
課題(30分):本の中からグレーレイアウトを1つ選び、今作っている(または過去に作った)チラシやバナーの要素を、そのレイアウトに当てはめて配置し直してみましょう。
手を動かす本
『一瞬で心をつかむ バナーデザインの教科書[完全保存版]』(JAGZ DESIGN/SBクリエイティブ)は、400点を超える作例とNG→OKの比較で構成された、実践寄りの一冊です。
業種別・テイスト別に見本が整理されているうえ、最終章は「バナーを作ってみよう」という実践課題になっています。
課題(60分):気になる業種を1つ選び、本の実践課題またはオリジナルのお題で、バナーを1枚作り切ってみましょう。
完璧を目指さず、まず最後まで手を動かすことを優先します。
読後の小さな課題、赤ペン添削の視点でセルフチェックする
最後は『赤ペン添削でわかりやすい!選ばれるデザイナーへの道』(上司ニシグチ/ソシム)。
上司と部下の会話形式で、フライヤーやバナー、ポスターなどのBefore/Afterの添削プロセスを追える本で、「なぜここを直すのか」という理由づけがセットで語られています。
課題(30分):これまでの4冊で作った課題作品を、本に出てくる添削の視点(フォントの印象は合っているか、余白は十分か、伝えたい情報が一番目立っているか)でもう一度見直し、直せる点を3つ書き出してみましょう。
自分で自分を添削する感覚が、少しずつ身についていきます。

| 本のタイトル | 向いている悩み | 課題の目安 |
|---|---|---|
| デザイナーは何を考え、どう作っていくのか? | なぜ良いのか説明できない | 30分 |
| 最強構図 | なぜ良いのか説明できない | 30〜60分 |
| あるあるレイアウト | 要素がバラバラに見える | 30分 |
| バナーデザインの教科書 | 完成させた経験が少ない | 60分 |
| 赤ペン添削でわかりやすい! | 自己添削の視点がほしい | 30分 |
まとめ
5冊とも、読むだけなら数時間で終わります。
ですが、この記事で紹介した課題を1つずつこなしていくと、早くても数週間、じっくり取り組めば1〜2か月ほどの実践期間になるはずです。
大切なのは、5冊を一気に読み切ることではありません。
1冊読んだら、その日のうちに30分だけでも手を動かしてみることです。
その積み重ねが、独学にありがちな「知識はあるのに、いざとなると手が止まる」状態から抜け出す一番の近道になります。
途中で手が止まっても、それは能力の問題ではなく、読む工程と作る工程がまだうまくつながっていないだけです。
紹介した本は、STUDIO名古屋の本棚(ブクログ:https://booklog.jp/users/dhs758)で一覧を確認できます。
実物を見ながら学習の進め方に迷ったときは、校舎見学や体験授業の際に気軽に聞いてみてください。
よく読まれている記事
グラフィックデザイン講座とは?【デジハリ】
Webデザイナーとグラフィックデザイナーの違いって?
ケーキ屋の店長からクリエイターへ。仕事と学習の両立
グラフィックデザイン独学は「街歩き」から。初心者のための5つの観察ポイント
まずは 無料説明会(相談会) にご参加ください!

STUDIO名古屋のスクール説明会へ参加してみよう!
コースの詳細につきましては、お気軽にSTUDIO名古屋までお問い合わせください。
無料の説明会を随時開催しております。ご予約の上、ぜひお越しくださいね♪

【お電話でのお問い合わせ】 052-955-5532
【メールでのお問い合わせ】 info@dhs758.jp
【LINEでのお問い合わせ】 https://lin.ee/IzyLNBH
受付時間
火~金曜日 12:00 ~ 22:00
土・日・祝 10:00 ~ 20:00
定休日:月曜日



投稿者プロフィール

株式会社デジタルダイブ サービス担当者
デジタルハリウッドSTUDIO名古屋を運営。1995年に愛知県で創業したホームページ制作会社です。
名古屋・東京・大阪を拠点に全国の企業・官公庁の Web サイトを多数手掛け、幅広い分野で制作実績を積み重ねてきました。
創業以来、専門性の高いクリエイティブで信頼を築いています。
【許認可】
一般社団法人 日本Web協会、日本セイバーメトリクス協会(理事)、愛知県「あいちロボット産業クラスター推進協議会」(無人飛行ロボット活用WG)、JETRO(日本貿易振興機構)、名古屋市 SDGs 推進プラットフォーム 他
【有資格】
愛知県 競争入札参加資格、名古屋市 競争入札参加資格、全国 競争入札参加資格、全省庁 競争入札参加資格 他






